・あらすじ
『リバースサイド』。
それは『天界』『魔界』『人間界』、そして『神界』の四つの世界からなる
平和な『世界』だった。
そんな『リバースサイド』に突如、危機が訪れた。
『リバースサイド』ではない『異世界』。
招かれざる来訪者が訪れてしまった。
侵略者と化した『彼ら』は
燃え盛る炎のような勢いで『リバースサイド』の平和を脅かし
そして、四つの世界全てを蹂躙していった。
『リバースサイド』の全ての『世界』を統治する存在。
現人神(あらひとがみ)と呼ばれる、ひとりの男。
いち早く『リバースサイド』の危機を察知した彼は
事態を収束させるため、侵略者たちの待ち受ける『異世界』へ
彼の従者と共に旅立った。
しかし彼らは、二度と戻って来ることは無かった。
侵略が始まり、十数年が経った。
当時、まだ生まれて間もなかった現人神(あらひとがみ)の息子と娘。
息子のレン=スティレット。
そして、娘のレナ=スティレット。
ふたりはある日、未だに姿を見せない両親の行方を
召使いであるフューリー=ディアルドに問いただした。
苦汁を舐めるような面持ちで、フューリーは答えた。
「あなたがたのご両親は、生まれてすぐに亡くなられました」と。
レンとレナは驚き、悲しんだ。
……しかし。
レンはその時、確信した。。
父と母は、まだどこかで生きている、と。
その日の晩、レンは決意した。
両親を捜すために、旅に出ようと。
世界を股にかける、わりと奇想天外な物語が始まる――――。